心理学ではある事柄の原因がどこにあると考えるかを帰属といい、そして その原因を別の間違った部分と錯覚してしまうことを帰属錯誤と言う。 この帰属錯誤はプラスに働くこともマイナスに働くこともある。 例えば、プラス思考の人であれば、愛の告白をして振られたのは、「相手が私の魅力を理解していないからだ」 と考えてまた次の相手に意欲的にチャレンジする気持ちになることができる。 しかし、マイナス思考の人の場合は「私って可愛くないのかな、嫌がられてるのかな」という感情になってしまう。 これが厄介で、どんどん負のスパイラルに陥ると、一度失敗した経験から、さらに消極的になり受け身でシャイな 性格タイプになっていってしまうことがある。こうなると自分から率先して行動する力が無くなったり、 悩んでばかりでなかなか動けなくなってしまう縛られたような状態になってしまう。 ただ、「今の自分は駄目だからもっと努力しなきゃ」と頑張れる人は成長していく事が多いです。 失敗した時にへこたれてもう立ち上がれない人と、何度ダウンしても再び立ち上がり歩みを始める人の差が 生まれてくるのです。某バスケ漫画の名言にもあるように「諦めたらそこで試合終了」なんですね。
原因を明確にする事は必ずしも良いこととは言えない。時には錯覚をして人のせいにでもしておいた方がいいこともある。 例えば、変えようのない声などを批判された時、「自分の声は気持ち悪い」なんて思っていたら本当に皆から気持ち悪がられます。 しかし、「耳が悪いわね」ぐらいの気持ちでいれば明るく生活できる。どちらが正しいなんて言う事は価値観によってまったく 違うので、自分の本能にある欲求が願望に従うのが最も効率的に人生を生きていくことです。 嫌われる男女の特徴の一つに、やたらと悲観的、否定的な性格であることが挙げられます。 常日頃から「私は駄目だ」「不細工だから無理」「つまらない人間だから友達も恋人もできない」などと小言や愚痴を言っている人は嫌われる確率が非常に高いです。 そのような事を言われると、私のように性格が悪い人なら注意できるかもしれませんが、 性格の良い優しい人は励ますぐらいの言葉しか思いつきません。そのような「ダメだと思い込んでいる人」を 相手にすると疲れるのです。 似たような境遇の人はいくらでもいるのだから、そのような事を気にしていても仕方ありません。 どんなにチビでもデブでもハゲでも不細工でもヲタクでも、彼氏や彼女がいる人にはいるし、結婚もしているのです。 結局人生は自分の都合のいいように思い込んだ人の勝ちになるようにできています。 時には真実を捻じ曲げるぐらいの気持ちがあった方が強く生きていけるでしょう。