一般的に心理学を勉強していない人にとっては、会話は話している方に主導権が握られていると思われがちだが、
実際のところは違っていて、質問をしたり話を聞いている側が会話をリードしている。
聞き上手というと、あまり自己主張したり話に参加していない印象を受けるかもしれないけれど、
実の所、どのような話題に持っていくか、相手に何を喋らせるかなどを決定するのは聞いている方のリアクション
次第である部分が多い。
実は話している人は、聞き手の反応の仕方、しぐさや態度、目の輝きや表情などを無意識のうちに感じ取って、
話しやすい話題の時によく喋るようにできている。例えば、ある特定の話題、異性関係の恋バナ(恋愛話し)の
時だけ、無表情でリアクションを薄くして対話をすると、自然とその話題を話したくなくなってくる。
それは話し手が相手の反応を見て「つまらなそうだな」と理性ではなく、ほとんど無意識の状態で感じ取るからです。
顔が俯き加減だったり視線を逸らしながら興味無さそうにしている事は相手に伝わってしまう。
例えそれが演技であっても、「この人はこの話題が苦手なんだな」と思われるのです。
話し手は聞き手の関心がありそうな話題を無意識で選びます。つまり
、声を出している方は、耳を傾けている相手の好意を得られたいから会話しているという関係図が成り立つのです。
聞き上手が相手に喋らせる心理テクニックの方法
一緒に居て楽しい人というのはある程度決まっていて、それは感情表現豊かだったりリアクションが少し大げさな人です。
すぐに泣いたり、喜んだり、「え〜」「すごいー!」など疑問や驚嘆の声をあげたり、同意や反対など
自分の意見を明確にしたりなど、積極的に相手の話を聞いている人です。
聞き上手は相槌上手ともいえます。コミュニケーションをしている時に、反応が鈍かったりリアクションが薄いと気持ちが
冷めてしまいます。特に女性は相手の男性との会話で面白さや楽しさを重要視する傾向が強いので、
デートや遊びの時に沈黙したり無言のままでいると嫌われてしまう事があります。
こういう人は会話ネタを探すのに苦労しているとよく相談がありますが、それよりも
普段よりもリアクションを大げさにしたり、顔や目、口などを意識して表情を豊かにして輝かせるだけでもだいぶ違います。
無言でつまらなそうに俯いているよりも、何も言わなくても微笑んでいる人なら好感を持たれるのです。
聞き手はただ受け身で直立不動で聞いているだけではなく、相手に気持ち良く喋らせているという自覚を持って
アクティブに聞くという立場であることを忘れずにいることが肝要です。