学校や職場などの仕事先で、集団行動をしていると、少し近寄りがたい人や苦手な人、嫌いな人が出てきたりするものです。
特に上司や先生などに怒られるとその傾向がより強くなる。
それらの悩みを学校の友達やバイト先の知り合いと話していると、その人も同じ人が嫌いだったということがよくある。
その事実を知り合った二人はより固い絆で結ばれる事になる。
「あの上司は無能よね」なんて悪口を言い合っているうちにいつの間にか仲良くなるのです。
人間心理は自分と似ている人を好きになる性質がある。好きなものや趣味が同じな人を好きになることがほとんどですが、
それとは正反対の性質、嫌いな人や嫌いな事柄が同じという時もその人を好きになるのです。
これは心理学では認知的バランス理論と呼ばれるもので、マイナスの感情とマイナスの感情が同じ対象に向かっている時、
その二人は友好関係になるという。敵の敵は味方というわけです。同盟関係を組み、共同の敵をやっつけようとするようなものですね。
人はそれを無意識のうちに自然と行っているということです
・変わっている人を使って仲良くなる心理テクニック
コミュニケーションが上手で八方美人なタイプの人は無意識でこの方法を使っている事がよくあります。
身近にいるかわっている友人の話題を出して、それを共有することで仲を親密にしていくのです。
学校や職場など、ある程度の集団ができれば、必ず変人はいます。
その人がした奇怪な行動や奇抜なファッションなどを会話のネタにしてしまえば、
変な人は「キモイ」という共有ができます。女子高生や女子大生などもよくこの気持ち悪いという言葉を使っていますよね。
共通の敵を作る事でそれはお互いの仲をよりよくしようと努力している結果なのかもしれません。
また、女性は男性に比べると仲間を作る、群れを形成する能力が高い。
女性は個人だけで生きていくと力が弱いし危険だから、できるだけ多くの人と仲良くなりたいと本能で考えている。
一人ぼっちが嫌いでメールや電話で常に誰かとつながっていたいという心理がある。だから、それが原因で
仲間外れを作りやすいとも言えるのです。仲間外れを作ると、共通の敵ができるので群れの結束はより固くなります。
いじめなどが起こる原因も、実はいじめる対象が気に入らないというよりも、潜在的な心理としては友達同士の仲をよりよくしようと
しているだけなのかもしれません。
それに対して男性は個人主義で、一人でいることが女性よりも多いので、
一匹狼のようなタイプが多い。だから、別に仲間外れを作るようなこともなく個人個人と付き合って行く形なのです。
味方がいることで安心感を得られるが、逆に敵が傍にいると思うことで、より絆が深まる。
某国もやっている政治手法のひとつでもありますね。