一般的にある人の評価を行う時には、
その人に顕著な良い特徴があると、その人物が全て良く見えるし、
逆に顕著な欠点があると、その他すべての印象を悪くしてしまう心理傾向がある。
これを心理学用語で光背効果(ハローエフェクト、ハロー効果)
と呼ぶ。haloとは聖像の後光や光輪、太陽や月にかかったカサの意味がある。
光が当たっている像は大きく目立つし、カサがかかった太陽は大きく見える。
格好いい男性、イケメンや美人、可愛い女性など人を惹きつける魅力的な容姿の持ち主は、
知能が高く、人格的に立派で優れていると思われる。
これは見た目や顔が良い事による歪んだ評価の結果です。
・実際に見た目で得をした事例
外見が小奇麗だとかなり得をする。背が高い人はスタイルが良く見え、
実際に統計データとして、背が低い人に比べて給料が高いという傾向がある。
面接や応募書類で選考をする際も、160pの身長の男性と180pの男性から一方を選ぶテストを
すると、ほとんど全ての人事採用係が高身長の男性を選んだという。
また、同一人物を評価する心理実験では、「この人は学生です」と紹介された時よりも、
「医師です」と紹介された時の方が身長が高く見える錯覚を起こしたという。
裁判でも同様に美人の被告に対しては裁判官は贔屓をし罪を甘く見積もる傾向がある。
他にもボロボロの服装をした人から10円を貸して欲しいと言われても断られるが、
スーツ姿で身なりが整っている男性から10円を貸して欲しいと頼まれると応じられやすいというデータ等もあり
挙げればきりがない。
このような事実からすると、背が高い人は能力があり信頼でき人物的に優れているとみなされることがわかる。
こうした傾向は光背効果(ハロー効果、ハローエフェクト)による心理的な偏見によるものです。
ちなみに名刺の肩書きもこの光背効果を期待してものである。
「○○課長」「○○主任」「○○リーダー」といった肩書は客に信頼感を与え安心させる効果がある。
最近流行りのハイパーなんちゃらクリエータなどわけのわからない名前も
名刺に書かれているとどこかすごいと思ってしまうから不思議なものです。
人は見た目が9割なんて本もあるぐらい外見は重要なもの、普段の服装や姿勢、表情など
「デキる人」風に装えば実際にそう思われることを覚えておきましょう。
「モテる」と思われるとさらに相乗効果でモテ始める事もあります。
恋愛において視覚情報は重要なものです。モテたい、好意を持たれたいと思う人は
普段の自分の姿や立ち居振る舞い、しぐさや癖などに注意を払ってみましょう。