街中をデート中のカップルを見ていると、美男美女カップル、平均的な容姿のカップル、
ブサイクやヲタクっぽいカップルなど、釣り合っている事が多いのがわかる。
美女と野獣カップルもいないことがないが非常に稀な例で、実際のところは
ほとんど釣り合いが取れているカップルになりやすい。
これを心理学ではマッチング仮説という。
要は簡単に言ってしまえば似た者同士、似たような特徴や性格をしている人が親密になりやすいということです。
・人は自己評価を基準にして異性にアプローチする
心理の実験で、知能テストと称して男子大学生を集め、
そのテスト結果に実験者が非常に満足しているという印象を与える「高自己評価グループ」と、
出来の悪さに実験者が立腹しているという印象を与える「低自己評価グループ」に分けた。
そして、テスト後の休憩タイムに実験者と被験者は小さな売店へ行く。
そこには知り合いらしい女性が一人座っている。実はこの女性はサクラで、服装や
メイクを変えて魅力的に見せたり逆に不美人に見せたりする。
実験者はこの二人を引き合わせた後にちょっと席をはずす。
この時、被験者がこの女性に電話番号やメールアドレスを聞いたり、デートを申し込んだり
口説くかなどの行動を取るかどうかがこの実験の狙い。
この結果、高自己評価グループにいた被験者は女性が魅力的な化粧をしている時に、
また低自己評価グループにいた被験者は女性が不美人な格好をしている時にそうした行動を多くとった。
女性が魅力的で優れている程惹かれるのは信条ですが、実際には自尊心や
相手から拒否されるのではないかという恐れなどの心理が働き、結局は
自分に見合った相手にしか声をかけることができない。
つまり男女が声をかけたりアプローチを仕掛ける相手はマッチング仮説の通り、
自分と同レベルのラインにいると思われる人に対して行われるということです。
ただ、中には美人やイケメンであっても恋愛経験がほとんどない人がいて、
そのような人は自信を喪失していて誰にでも心を開く状態でいることがある。
余り物の中にチャンスが眠っていることもあるのです。