結婚している夫婦や恋人同士の若い男女のカップルなどと座って話をする時、 特異な関係性が表れている事がある。夫婦仲が悪かったり、険悪で今にも別れそうなカップルの場合、 男と女どちらかが相手と離れた位置で背中を丸めるように座っていたり、腕や飲み物で隣のパートナーに 壁を作り自分だけの個人空間を作ろうとしている事がわかる。 一般的に目の前にいる人の人間関係、友好関係は、腰の位置、足の向きなどによく表れている。 リラックスしている場合は、足をぶらぶらさせていたり、組んでいたり、余程親密な絆の場合は、 足を真横か斜めに不自然に見えるような感じで傾けている。そして腰の位置とはズバリ座る位置で、 この距離感によって深層心理でどれだけ相手に気を許している関係かが簡単にわかる。 当然肩と肩が触れ合う密着度のような近距離は新密度が高く、手を伸ばさないと接触できないような遠距離は新密度が低い、あるいは既に飽きていて惰性の関係になっている。
・姿勢・距離・方向を観察しよう
座る時には社会的な地位、集団やグループでの自分のポジション、二人の関係性などの深層心理が
座り方に反映される。集団の中での優位や劣位、上位や下位などの立ち位置は、上座、下座などによって不思議な事に既にマナーとして
決まっている。それとは別にさらに人間心理が入り込んでいるので、よりその人の欲求や願望が座る時に表れやすいとされています。
仲の悪い人や不快感を感じる人の傍に座れば当然ケンカや悶着が起きますので自然と避けるように移動します。
逆に恋愛時のように片思いで好きな人がいれば、少しでも傍に寄りたいと積極的に近づくはずです。
人は自分の空間を嫌いな人や他人に侵入されるのを嫌います。自分のボディゾーンやパーソナルスペース内に居る人は
常に好きな人でいてほしい欲求があるのは当然のことです。
まだ交際していない男と女がデートをしている時、据わり方によってこれからの恋愛がどうなるかある程度予想することができます。
その時その瞬間、デートをしているからといってその関係が後々続くわけではなく、相性によっては別れることもある。
横一列か対面、どちらでも座れるファミレスや喫茶店で、男女が対面で座っている場合、
それはまだお互い親密度は低く、これから関係をスタートさせる段階だとわかる。
対面で座るのは相手に対する反発心が潜在心理にあることを意味する。そして座る時に椅子を相手から極力離していたり、
さらに足をピタッと閉じているなどの警戒心や防御を意味するしぐさが加わればさらに信頼度は増す。
まだまだこれから別れるか交際が続くかといった混迷の状況でしょう。
そして、もっとも愛情が深いのは、横一列の席に座り、お互いの姿勢が相手に傾くようになっていて、
さらに座る場所は少し呼吸したら相手と接触してしまうほど近い場合です。これだけの密着度が実現しているカップルは
そうそう別れることはないでしょう。彼氏も彼女ほとんど不満が無い状態です。ベタベタしている男女は
傍から見れば少し嫌かもしれませんが、本人たちは非常に幸福感を感じています。人は人とふれあっている時が一番
本能欲求が満たされ幸せなのです。そしてさらに足の向きが相手の方向を向いていればベストで疑いようがないぐらい
熱々の恋人同士だと言えるでしょう。
このように座る時とその他のしぐさや態度を組み合わせればその人の心理の状況は簡単に把握する事ができるのです。
逆に言えば、他の人からもそのように判断されるので、失礼のないよう、自分の立ち居振る舞いにも気を付けるようにしましょう。