腕を組むしぐさは自分の胸に自分だけの個人空間を作って自己防衛をしていると考えることができます。
人は自分の領域に侵入される事を嫌い、誰かが入ってくると警戒したり排除しようとする。
両腕を胸の辺りで組んでいるのは、自分を守っている態勢です。
拒否感や敵対心など、心を閉ざして自分の殻に閉じこもり自分を守ろうとする心理があるしぐさ、態度と言えます。
自分の目の前で手を組む動作もこれと似たような意味合いを持っています。
背中を丸めて腕を組んでいるのは、不安や不満、緊張感を感じていて、その場の空気の中で
さらに自分の空間を腕で作る事で、緊張した雰囲気を緩和しようとしている心理があります。
腕を組むしぐさは「拒絶のサイン」であることが多く。
他者から触れられたくない気持ちを表しています。会話中や会議中、議論や討論中などの場合は、
相手の意見と正反対の意見を持ち合わせている場合、相手と気が合わない、ソリが合わないと思っている時などに
出てくることもあります。逆に気を許している相手に対しては、「胸襟を開く」という表現があるように
胸を広げて対話、コミュニケーションを図ろうとします。相手が腕を組んでいる時は
リラックスさせて聞く耳を持たれるように努力する必要があるかもしれない。
腕を組んでいると、「私を拒絶しているのかな」と思ってしまうし、実際それは正解であることが多い。
しかしそれは間違いであることもある。逆にリラックスしていて仲の良い友達や恋人の前で、
悩んでいたりじっくり考えたりする時も腕組みの仕草は出てくる。これは異性間であれば
好意を抱いている脈ありサインである可能性もあります。会話をしている時に腕を組むのは
自分を守りたい、緊張感の証明ですから、目の前の男性や女性に対して恋愛感情を持ち合わせていることもあります。
また、他に腕まくりをする人が稀に居ます。これは気合いややる気の表れで、「頑張るぞ!」という
意思表示をしているしぐさです。若い男性は腕まくりをするのが好きな人が多いですが、
そのような人達は何か野心的な事を考えていて活動したいと思っているのかもしれません。
腕まくりは男女共に仕事をしている時などによく見られるしぐさです。